自由が丘の歯医者ブログ
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歯を守る歯周病専門医です-診査・診断の重要性2012.08.10
こんにちは。
東京・自由が丘のファミリーデンティスト、田川歯科です。
今回は、歯周病でお悩みの方から寄せられたご相談をもとに、
歯周病がどのように進行し、なぜ早期診断が重要なのかについて解説いたします。
■ 日本で広くみられる歯周病の現状
歯周病は、40歳以降に歯を失う主な要因の一つとされています。
厚生労働省の歯科疾患実態調査(平成5年)によると、35〜44歳の約27%が歯周炎に罹患し、
歯肉炎も含めると81.2%が歯周病に関連する症状を持つと報告されています。
歯周病は加齢とともに進行しやすく、放置すると歯の喪失リスクが高まります。
そのため、40歳前後からの予防管理がとても重要です。
(参考:健康日本21「歯の健康」)
■ 歯周病専門医の役割
歯周病は、原因の特定から治療・管理まで、症状や背景に合わせた専門的な判断が必要となる場合があります。
日本歯周病学会は、質の高い治療提供を目的に歯周病専門医制度を設けています。
当院にも、歯ぐきの腫れ・痛み・歯の揺れなど、お困りの症状で来院される方が多くいらっしゃいます。
■ 日本歯周病学会サイトを見て来院された患者さんのケース
今回は、日本歯周病学会の専門医検索から当院を受診された20代女性のケースをご紹介します。
(掲載にあたり、画像については患者さまご本人の承諾をいただいております。)
● 初診までの経緯
3か月ほど前、銀歯のふちに穴があいているとのことで近隣の歯科医院を受診されたそうです。
痛みはなかったものの、虫歯が神経の近くまで進行しているとの説明を受け、根管治療(歯の神経の治療)が始まりました。
週2回の通院で1か月以上治療を続け、銀歯を被せて治療が終了した直後から、
噛んだときの鈍い痛みが現れ、のちに歯ぐきの腫れも出てきたとのことです。
かかりつけの先生からは、
「歯が割れて歯周病を起こしている可能性があります。抜歯してブリッジにしましょう。」
と説明され、患者さんは大きな不安を抱えたまま「専門医」を検索し、当院を受診されました。
■ 精密検査で見えてきた"本当の原因"
当院で、歯周病検査・咬合検査・動揺度検査などを行ったところ、
炎症や症状を引き起こしていた直接的な原因が確認できました。
必要な処置を行ったところ、腫れや不快感は徐々に落ち着き、
結果として抜歯を回避できたケースとなりました。
精密な診査・診断によって原因を丁寧に把握し、
症状に適した治療につなげることで、結果として歯の保存につながるケースは少なくありません。
歯周病専門医として、患者さまの大切な歯を可能な限り守るためのサポートを行っています。
■ 歯周病でお悩みの方へ
目黒区・世田谷区・大田区、東横線・大井町線・田園都市線沿線にお住まいで、
歯ぐきの腫れ・出血・口臭・歯の揺れなどが気になる方は、
自由が丘駅から徒歩3分の歯周病専門医へお気軽にご相談ください。



