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歯周病治療におけるレーザー機器のエビデンスについて2018.12.06

歯周病治療におけるレーザー機器のエビデンスについて

近年、歯周病治療にレーザー機器を導入する歯科医院が増えており、 「最先端治療」として紹介されるケースも見受けられます。 では、歯周病治療におけるレーザーの有効性について、どのような科学的検討が行われているのでしょうか。

今回は「Laser therapy」「chronic」「periodontal treatment」「systematic reviews」 といったキーワードで検索した際に確認した、システマティックレビュー論文をご紹介します。

The Effect of Laser Therapy as an Adjunct to Non-Surgical Periodontal Treatment in Subjects With Chronic Periodontitis: A Systematic Review

こちらは2008年にアメリカ歯周病学会の学会誌に掲載されたレビュー論文で、 成人の慢性歯周炎患者に対し、非外科的歯周治療の補助としてレーザー治療を併用した場合の 科学的根拠を検討しています。

研究では、2008年までに発表された複数の関連論文が分析されましたが、 最終的に「評価可能」と判断された論文は4本にとどまりました。 さらに、それぞれの研究で使用しているレーザーの種類や照射方法が異なっていたため、 統一した結論を導くには至らなかったとされています。

論文の結論としては、慢性歯周炎における非外科的歯周治療の補助としてレーザー治療を用いることについて、 有効性を明確に裏付ける一貫した科学的証拠は現時点では十分ではない と報告されており、今後のランダム化比較試験(RCT)の蓄積が望まれる、とまとめられていました。

なお、科学的根拠が確立していない医療技術は、公的医療保険の適用外となる場合があります。 レーザー治療についても、歯周病治療に限定した場合、現段階では健康保険の対象ではありません。

歯周病は症状・進行度・生活習慣・全身状態などにより、適切な治療法が異なります。 治療選択に迷われた際は、科学的根拠に基づいた説明を受け、納得した上で治療を進めることが大切です。

目黒区・世田谷区・大田区、または東横線・大井町線・田園都市線沿線で 歯周病治療をご検討の方は、自由が丘駅から徒歩3分の歯周病専門医が在籍する 自由が丘 田川歯科までお気軽にご相談ください。

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