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歯周病専門医と一般臨床医の違い2013.05.16

歯周病治療の方法は、歯周病専門医と一般臨床医ではどのように違うのでしょうか?
歯周病でお悩みの患者さんが受診前に聞いてこられるお問い合わせのNo.1です。
日本歯周病学会認定の歯周病専門医の場合は診断、治療方法選択、治療予後判定の全てが、日本歯周病学会のガイドラインに沿って治療を進めて行くので、治療のクオリティがある程度、標準化されています。(注:歯周病治療に限定。しかも治療結果比較データがあるわけでは無いので、あくまでも私的な見解であることをご承知の上お読みください。)
対して、他の専門家や一般臨床医の先生方は、大学での講義や商業誌、または講演会などで勉強された知識を歯周病治療にフィードバックされているでしょうから、その先生の持つ知識やスキルそして経験値によって治療内容は変わるために、治療クオリティの差がありそうです。
次に歯周病専門医は専門医資格を取る際に重度歯周病治療の経過提示を要求されます。
重度歯周病の治療や歯周組織再生治療など、技術的に高度な治療症例を専門医受験時に8症例以上提示要求されますので、一般臨床医の先生とは難症例の治療経験が大きく違うはずです。
そして歯周病専門医の資格は更新性であることから、常に歯周病治療のアップデートに努めておりますので、患者さんに提示できるインプラント治療や歯周病治療についての情報量の差もあると思います。
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毎週金曜日は、American Board of PeriodontologyのMemberである西堀 雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。
2012年11月09日は、歯周病認定医である阿部 晃子先生による症例検討会が行われました。
広範にわたる重度歯周病に罹患した40台男性の歯周病治療を行った症例発表でした。
レントゲン像を拝見しますと、若年性(侵襲性)歯周炎とも広範型慢性歯周炎とも判断できる症例で、治療計画や治療アプローチが大変難しいケースでした。
抜歯してインプラント治療に進むのもやむえないかなと拝見していたのですが、阿部先生は患者さんの歯を残したいと言う希望を最優先に、初期治療での歯肉の反応を見極めた上で、分割抜歯と再生治療を駆使して、歯を温存する治療に見事成功されていました。
可能な限り歯を残す歯周病治療を心がける西堀歯科に勤務される先生らしい治療でした。
自分の歯にこだわる歯周病治療。
いまいちど見直してみてはいかがでしょうか?

目黒区、世田谷区、大田区、東横線、大井町線、田園都市線沿線にお住まいの方で歯周病治療にお悩みの方は、自由が丘駅から徒歩3分で通いやすい歯周病専門医まで、お気軽にご相談ください。

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