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治療が困難な歯周病治療2011.06.11

奥歯には硬い食べ物をしっかりと咬み砕く目的があることから、木の根っこのように奥歯の根っこも数本に分かれて根が生えています。

骨が健康なうちは問題無いのですが、歯周病にかかり、わずかでも根っこの周りの骨が溶けてしまいますと根が露出してしまい、その部分に付く汚れ(バイ菌)をお掃除するのが非常に困難になってしまうのです。

2011年6月10日は私の症例発表当番でした。

毎週金曜日は、American Board of PeriodontologyのMemberである西堀 雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。

Interdisciplinary Study Club Tokyo 西堀歯科勉強会

東京医科歯科大学高齢者歯科学来の外来長である小林賢一先生以下、医局員の方も多数お越しでしたので、いつもより緊張しましたが、今回は日本歯周病学会 認定の歯周病 専門医試験に挑んだ際の症例を用い「治療が困難な歯周病治療のマネージメント」と題して発表させて頂きました。

専門医試験の前に日本歯周病学会に提出した私の症例治療提出資料を振り返って見たところ、重度の歯周病のほとんどが奥歯に集中していたことからこの表題をつけ発表を行いました。

歯の根っこは数本に分かれて根が生えていることから、その部分に付く汚れ(バイ菌)をお掃除するのが非常に困難になってしまうのです。

そういうやっかいな状態の上に、治療をしようとしても通常の道具しか持ち合わせていない歯科医院では、その部分の歯周病 治療が出来ない場合もあるようです。

今回発表した症例の患者さんは歯周病や深い虫歯を放置してしまった結果、まさにこの重度の歯周病を患った方で、その患者さん実際に行った治療方法を提示しました。

case-presentation2011.jpg

露出してしまった歯の根っこを効率的に綺麗にする方法や、溶けてしまった歯の周りの骨を特殊な技術で骨を再生する方法、抜いた方が良いような歯を高度な歯周外科治療を施すことによって再び噛める様にする方法などなど各々の歯の状態に合わせて専門的な歯周病 治療を施すことによって改善を図ると言う症例提示でした。

このような高度な治療は科学が発達した現代において、決して夢のような話ではありませんが、全ての患者さんや、全ての歯科医師が対応できる治療技術というわけでもありません。

と言いますのも、毎日の丁寧な歯磨き習慣を見につける事が出来る全身の健康状態が良い患者さんと言う必須条件があり、条件が整った患者さんの歯周病の病態を正確に歯周病 専門医が診断し、高度かつ確実な歯周 治療技術を駆使して初めて成し得る治療だからなのです。

目黒区、世田谷区、大田区、東横線、大井町線、田園都市線沿線にお住まいの方で歯周病治療にお悩みの方は、自由が丘駅から徒歩3分で通いやすい歯周病専門医まで、お気軽にご相談ください。

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