自由が丘の歯医者ブログ

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歯科医としての"積み重ね"が生んだ19年の記録 ─ 患者さんとの歩みから学んだこと**2015.04.01

私は、1994年に上目黒歯科および広尾アンキロスインプラントセンターで勤務を始めて以来、

  • 2000年:港区南青山・西村歯科
  • 2003年:渋谷区神宮前で開業
  • 2011年:自由が丘へ移転開業

と、診療の場を移してきました。

東京・自由が丘のような歯科激戦区の中で診療を続けてこられたのは、勤務医時代から長く通い続けてくださっている多くの患者さんのおかげです。 日々感謝の気持ちを抱きながら診療しています。

長期経過を見守ることの大切さ

歯科医として経験が浅かった頃は、「自分の治療が時間の経過とともにどう変化していくのか」について、十分に想像できない部分もありました。

しかし、治療後も定期的にお会いしケアを続けることで、

  • 治療の予後を客観的に見つめ直せること
  • メインテナンスの重要性を日々実感できること

など、多くの学びを得ています。

今回は、そうした長期症例の一例をご紹介します。

1995年に引き継いだ患者さんとの長いお付き合い

1995年上目黒歯科で勤務していた頃に、口腔外科専門医の先生から治療を引き継いだ患者さんがいらっしゃいました。 その当時、患者さんは重度の歯周病を患われており、まずは歯周基本治療と歯周外科治療を含む集中的な治療を、約1年かけて丁寧に進めました。

歯周状態が安定したのち、1997年に日本で認可されたばかりだった Ankylos Implant System を右の下顎に埋入。咬み合わせを回復させた後に、定期的な歯周病メインテナンスへ移行しました。

歯周治療後の口腔内写真(治療当時の状態)
メインテナンス移行後の口腔内写真

その後の治療と経過

治療経過にご満足いただけたこともあり、

  • 1997年:銀歯をセラミックへ変更(審美目的)
  • 2004年:外傷により喪失した左上奥歯に Xive インプラントを埋入

と、継続してさまざまな治療をお任せいただきました。

インプラント治療後のレントゲン・口腔内写真

19年間の経過観察より

治療開始から現在まで、およそ19年が経過しました。 これまでの観察では、インプラント周囲の骨の状態も安定しており、セラミックの破折もなく、良好な状態を保っています。

長期経過観察における口腔内の状態
長期経過観察における口腔内の状態

もちろん良好な状態が続いている背景には、患者さんご自身による丁寧な日々のケアがあります。 加えて、3ヶ月に一度のチェックを通じて継続的に口腔内の変化を把握し、必要なタイミングで処置を行えたことも良かったのではないかと感じています。

歯周病やインプラントでお悩みの方へ

目黒区、世田谷区、大田区、東横線・大井町線・田園都市線沿線など、広い地域からご来院いただいています。 自由が丘駅から徒歩3分の歯周病専門医として、患者さんに寄り添いながら長くお付き合いできる診療を心がけています。

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