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歯が欠けた・セラミック破折したの原因と対策|自由が丘の歯周病専門医によるダイレクトボンディング症例2019.12.27

こんにちは。東京・自由が丘の歯周病専門医、田川歯科です。

早いもので今年も残りわずかとなりました。当院は28日(土)の診療をもって冬季休暇に入るため、現在は年内最後の治療に多くの患者さまが来院されています。

本日の患者さまは、5年前に治療したセラミックスインレーが欠けてしまい、再治療をご希望されて来院されました。

セラミックスインレーは適切に作製・接着されれば長期的な耐久性が期待できる素材です。しかし、歯の削り方や接着操作に不備があると、数年で破折や脱離が生じることがあります。今回も接着不良と形態的な問題が原因で破折につながったと考えられました。

患者さまは「これ以上歯を削りたくない」とのご希望があったため、今回はダイレクトボンディング法を選択しました。

歯を必要以上に削らず、レジン材料を直接築盛して修復できる治療法です。

ダイレクトボンディング治療前の歯の状態

ダイレクトボンディング治療後の歯の状態

治療回数:1回
治療時間:約50分
費用:60,000円(消費税別)


日常生活の中で「歯が欠けた」「セラミックが割れた」というご相談は少なくありません。噛み合わせの力、過去の治療の状態、歯ぎしり・食いしばりなど、原因はさまざまです。

歯が欠ける・セラミックが破折する主な原因

歯やセラミックが欠ける・割れる背景には、以下のような要因が複合的に影響していることがあります。

  • 強い噛み合わせの力
  • 歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)
  • 被せ物・詰め物の劣化
  • 過度の力がかかりやすい部位の形態
  • 過去の治療で歯質が弱くなっている部分

欠けてしまった場合、痛みがなくても放置すると二次的な虫歯や歯の破折につながるため早期の処置が望まれます。

歯が欠けた原因と治療のご相談について

当院は歯周病専門医が在籍しておりますが、日常の診療では審美治療に関するご相談も多数いただいております。

次の症例は「左下の歯が欠けた」とのことで来院されたケースです。以前に白い詰め物(レジン修復)による治療歴があり、今回も自然な見た目を重視した白い材料での治療をご希望されました。

左下の歯が欠けた状態(治療前)

患者さまのご希望もあり、直接法で白い材料を整形して修復するダイレクトボンディング法による治療を行いました。

ダイレクトボンディングによる修復(治療後)

治療回数:1回
治療時間:約50分
治療費:60,000円(別途消費税)

ダイレクトボンディングの特徴

  • その日のうちに治療が完了することが多い
  • 歯を削る量を抑えやすい
  • 天然の歯に近い色調を再現しやすい
  • 小〜中規模の欠けに適している

一方で、噛み合わせの状態や欠け方によってはセラミック治療の方が適している場合もあり、状態に合わせた治療選択が必要です。

当院の治療体制について

1994年、UCLA Extension 審美治療プログラムにて審美歯科の基礎を学んで以来、数多くの審美治療を行ってまいりました。近年では保険診療・自費診療を問わず、マイクロスコープを使用することで、より精密な治療を提供しています。

目黒区・世田谷区・大田区、また東横線・大井町線・田園都市線沿線にお住まいの方で、マイクロスコープを用いた精密歯科治療や歯を残す治療をご希望の方は、自由が丘駅から徒歩3分の当院までお気軽にご相談ください。

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