自由が丘の歯医者 Q&A
Q&A
近年の歯科医療では、治療の精度向上のために顕微鏡(マイクロスコープ)や拡大鏡を用いた歯科治療が一般的になっています。拡大鏡は手軽に導入できる一方、倍率や光源の点で限界があります。それに対してマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)は最大約20倍の拡大が可能で、歯の細部まで観察しながら繊細な治療を行えることから、根管治療(歯の神経の治療)をはじめ、精密さが求められる多くの治療で大きな効果を発揮します。当院では、治療の安全性と精度を高めるため、すべての治療にマイクロスコープを使用しています。よくいただくご質問にお答えします。
A. いいえ。当院では保険診療でもマイクロスコープを使用しています。
マイクロスコープは、治療する部分を拡大して確認するための診療機器です。そのため、「自費治療専用の機械」というものではありません。当院では、2013年からマイクロスコープを臨床に導入し、保険診療を含め、すべての治療でルーティンとして使用しています。
A. マイクロスコープを「特別な自費治療のための設備」ではなく、日常の歯科治療を行うための道具と考えているからです。
歯科治療には、保険診療か自費診療かに関係なく、細かな作業がたくさんあります。
などなど・・こうした作業を行うとき、治療する場所が見えることには意味があります。
そのため、当院では診療の種類によって「マイクロスコープを使う・使わない」を分けるのではなく、日常診療中ルーティンで使用しています。
たとえるなら、近視のためにメガネをかけて診療することを「今日はメガネを使ったから自費になります」とは説明できないのと同じです。施術者の治療の質を保つために必要な機器の使用を差別化して自費扱いにすることは、適切な医療行為ではないと当院では考えています。
A. マイクロスコープを使うことで、治療する部分を拡大して確認しながら処置できます。
ただし、マイクロスコープを使えば保険診療が自費診療と同じ治療になる、という意味ではありません。保険診療と自費診療では、治療方法や使用できる材料など、さまざまな違いがあります。お伝えしたいのは、診療の種類にかかわらず、「見ながら治療する」という環境を整えることができるということです。
A. いいえ。マイクロスコープはあくまでも治療を行うための道具です。
拡大して見えることは大きなメリットですが、何を見るのか、どこを処置するのか、見えた状態をどう判断するのかは歯科医師が行います。また、拡大視野下で器具を操作するための高度な技術も必要になります。そのため、単純に「設備があるかどうか」だけを見るのではなく、実際の診療でどのように使用されているかが重要だと考えています。
A. 日常的に使うことで、さまざまな症例を拡大視野で治療する経験を積み重ねられることに意味があると考えています。
マイクロスコープは、たまに使うだけではなく、実際の診療の中で使い続けることで、その特性を生かせるようになります。歯の大きさや形、治療する場所、口の中の状態は患者さんごとに異なるからです。
日々の診療でマイクロスコープを使えば、それだけさまざまな状況で拡大視野を扱う臨床経験を積むことになります。当院では、2013年からマイクロスコープを導入し、13年間、保険診療を含むすべての治療で毎回使用してきました。
A. マイクロスコープそのものを、自費治療だけのための設備と考える必要はありません。
マイクロスコープは、治療部位を拡大して確認するための道具です。そのため、保険診療であっても、診療環境として使用することはできます。マイクロスコープを使用したからといって、すべての治療が自費診療になるわけではありません。保険診療とは言え日常臨床において「見る→診断する→処置を行う→処置の結果を確認する」という一連の作業が非常に大切なことであるのは言うまでもありません。
12年間使い続けてきた中で感じているのは、マイクロスコープの価値は「高倍率で見えること」そのものではないということです。見える情報を、治療の判断に生かせること。それが、日常診療で使い続ける理由です。
A. 「よく見えること」と「精密な治療」は、必ずしも同じ意味ではありません。
マイクロスコープを使うことで治療部位が見えやすくなり、患者さんにとっても治療内容が理解しやすくなるという利点があります。ただし、世間では「マイクロスコープ=精密治療」というイメージが強いものの、この表現にはやや誤解も含まれていると当院では考えています。
視野が拡大されても、実際の歯科処置は非常に繊細で、しかも口腔内という限られた空間で高速回転器具を扱う必要があります。特に10倍以上の高倍率で高速回転器具を使用する治療は、視野の狭さや器具の振れにより危険であると当院では考えており、通常の切削時と、仕上げ処置時の倍率を変えて、拡大率に応じて回転数と操作方法を調整しています。
また、"精密治療"を「削る前の形態をできるだけ正確に再現する治療」と定義するなら、これはマイクロスコープの登場以前から存在してきた技術です。マイクロスコープを使うことで初めて精密な治療が可能になる、というわけではなく、むしろ拡大視野で細かい修復を行おうとすると、かえって費用対効果が低くなるケースもあります。
当院では、基本的な治療は従来どおり科学的根拠に基づく確実な手技で行い、そのうえで従来は手指の感覚や経験で確認していた細部をマイクロスコープでチェックしています。つまりマイクロスコープは、単に「治療が精密になるための道具」ではなく、治療の確認・安全性の向上・情報共有に役立つ補助ツールという位置づけが実際に近いと考えています。
![]()
マイクロスコープは、自費診療だけで使われる特別な機械ではありません。当院では2013年からマイクロスコープを臨床導入し、保険診療を含め、すべての治療で毎回使用しています。
もちろん、マイクロスコープがあるだけで治療の質が決まるわけではなく、「拡大して見えること」がそのまま精密な治療を意味するわけでもありません。重要なのは、見えることを治療の判断や確認にどう生かすかです。
12年間日常診療で使い続けてきた経験から、マイクロスコープは「特別な自費治療のための設備」ではなく、日々の歯科治療を見える状態で行い、確認・安全性の向上に役立てるための道具だと考えています。