インプラント治療は多くの方に適用できる優れた治療法ですが、近年の長期経過データや臨床研究では、特定の全身状態や口腔環境においてはインプラントの成功率や長期予後に影響が出る場合があることが報告されています。
インプラント治療の適応に注意が必要なケース
以下のような医学的・歯科的リスク因子をお持ちの方は、インプラント治療が適さない、または慎重に計画する必要があります。
- 喫煙者(治癒遅延・インプラント周囲炎のリスクが増加)
- 重度の糖尿病(血糖コントロールが不十分な場合は治癒不良の可能性)
- 重度の歯周病(歯周病のコントロールが不十分だとインプラント周囲に炎症が発生しやすい)
- ビスフォスフォネート系薬剤を長期(4年以上)服用している方
- 大規模な骨造成(骨移植)を必要とする症例
これらの状態に該当する場合、インプラントの長期的な維持・安定性に影響が出る可能性があるため、当院では慎重に検討し、適応外とさせていただくケースがあります。
これらのリスク因子は、日本口腔インプラント学会の診療ガイドラインにおいても、治療適応を判断するうえで重要な考慮事項として位置づけられています。
若年者へのインプラント適用について
骨の成長が未成熟な若年者の場合、顎骨が発育途中であるため、インプラント埋入位置と周囲組織に将来的なズレが生じる可能性があります。そのため、適応には厳密な判断が必要です。
安心してインプラント治療を受けていただくために
当院では、インプラント治療前に全身状態、歯周病の有無、骨量、噛み合わせなど総合的に診査・診断し、長期的に機能する治療計画をご提案しています。
インプラント治療に不安がある方、適応が気になる方は、まずはカウンセリングや精密検査をご利用ください。
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