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歯科治療に伴うCT撮影の妥当性(前編)

2011.01.12 |

当院においてCT撮影を他院に依頼するケースを振り返ると、

インプラント 治療を希望される患者さんの顎骨診査の際に、インプラント を埋めるだけの十分な骨があるか否か?

解剖学的な安全域が保たれているか否か?

それらの診断時に、CT 専門医院にCT撮影の依頼をしております。

と言うのも当院でのインプラント 治療は様々な欠損補綴治療のオプションにしか過ぎず、

インプラント 治療を特化している訳じゃないので、CT撮影の頻度は圧倒的に少ないのです。

しかも、患者さん個々の撮影条件をセットする難しさもありますから、餅は餅屋にと考え、CT撮影は、CT撮影のみに特化した専門医院に依頼しております。

ところが、昨今のweb上で広告をなさっている歯科医院さんのwebを拝見すると、

「当院はCT撮影機がございますので、最先端で安心のインプラント治療を提供出来ております!」

とCT機の導入をアピールされる方が極めて多いのです。

歯科メーカーにおだてられ高い機械を導入して、採算取れるほどの需要があるのだろうかと、平凡な経営感覚の歯医者である私には疑問に思えてなりません・・

コーンビームCT(CBCT)の機械で構成されるレントゲン管球と被照射体とフラットパネルが直線的に結ばれているという図式は、パノラマレントゲンと類似した照射原理にしか見えませんし、そこから生まれるCT画像というのは、2次元データを計算予測値として3次元に構成した画像なのでは無いのでしょうか?

骨の形態などの解剖学的な大まかな診査は可能として、その目的以上の細かな診査は可能では無いでしょう。

(例えば骨造成後の時系列的な骨変化を見ることさえも。)

ちょっと特殊なソフトを使い、使用目的が制限されたこのCBCTなる物を、1台3000万円也と言うお値段で開業医に売りつけるのは、ボッタクリな話だと、私個人で勝手に思い込んでおります。

また、コーン状(円錐状)にレントゲンを照射すると言う事は、必然的に患者さんが浴びる放射線は大きくなり、それだけ大きな放射線量を浴びてしまう。

しきい値を越すわけでも何でも無いとは言え、放射線がもしも人体内で蓄積していくものだとすれば・・コーンビームCTが医科に応用されるのは、放射線被曝の低減につながるものの、歯科で普及する事は、逆に放射線被曝を増加してしまうと言った矛盾が生じるのではと思うのです。

勤務医を過ごした広尾や青山では、欧米諸国の患者さんが多く、彼らは治療内容はもちろんの事、衛生面とレントゲン被曝に関しても我々より数十倍も関心を持たれており、レントゲン撮影時には、そのレントゲン検査の妥当性を患者さんに説明する事が必須でした。

そんな価値観で世の中を見てしまいますと、無料でCT撮影をされている歯科医院もあるこの国の歯科医療の実情には、どうしても違和感を覚えてしまうのです。

しかも今、医科では「CTによる医療放射線被爆から起こる癌の発生率」と言うLancetの記事に端を発し、国内外で医療現場におけるCT撮影の安全性の是非が話題になっています。

日本放射線科専門医会よりの参考引用   
http://www.jcr.or.jp/news140/140_3.html 

日本放射線影響学会よりの参考引用
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jrr/japanese/info/MdExpsr.html


海外癌治療法リファレンスよりの参考引用
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/nci_bulletin/index.php?page=article&storyid=367

yahoo検索結果
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%A0%EF%BC%A3%EF%BC%B4+%E5%8E%9F%E7%90%86&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt


この手の話は、とても他所では議論できませんので、2011年一発目のブログテーマは、歯科治療に伴うCT撮影の妥当性を自分なりに考えていきたいと思います。

【関連するブログ記事】

歯科治療に伴うCT撮影の妥当性(後編)

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