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重度歯周病の治療における歯科医院間の格差

2011.04.06 |

歯周病 (歯槽膿漏)の治療法は、歯科医師によって治療の差が生じる恐れがある。

2011年3月17日(San Diego,California)に開催された第89回International Association of Dental ResearchのSessionで歯周病治療に関する報告がありました。

米国では、大学の最先端研究と開業歯科医の治療格差を改善する目的として、米国国立機関のネットワークが創設されています。

先日、「重度の歯周病の治療法」の調査結果がネットワークから報告されました。

歯周病の病態を含んだ臨床問題に対し、開業年数が平均23年の歯科医師132名にwebで回答してもらった調査だそうです。


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結果は、診断は歯科医師間の格差は無かったそうですが、重度歯周病に対する治療法で歯科医師間の格差があったそうです。

重度歯周病に対する治療法に対して、

34%の歯科医師は抗生物質の経口投与行うと回答、42%の歯科医師は抗生物質の局所応用を行うと回答し、残り32%の先生は治療を行わずに、ただ経過観察にゆだねると回答したそうです。

治療方法にこれだけの差があった事は興味深い事実です。

さらに分析を進めたところ一般歯科開業医の先生方は、重度の歯周病患者さんには歯周病専門医による治療を薦める方が良いと思っているにもかかわらず、結局は自分自身で様々な治療を重度歯周病の患者さんに試みており、短期の経過観察を患者さんに要求する傾向があったとのことです。


この調査結果を踏まえ主任調査員を務めたDr.Aaron Rosen(NYのRochester開業)は「歯周病治療のガイドラインを早急に作らなければ、歯周病治療における歯科医院間での治療格差が放置され続ける問題がある」とMedscape Medical Newsの取材に答えました。

Dr.Aaron Rosenはまた、歯科医師の出身大学や歯学教育を受けた時期によっても歯周病治療に差が生じていたと付け加えていました。

International Association of Dental Research (IADR) 89th General Session and Exhibition of the IADR
Medscape Medical News から引用。

歯科治療の中では、科学的根拠に基づく論文が充実している歯周病学ですが、学ぶ歯科医師の知識や技術応用には差があるようです。

米国でさえも歯科医院格差が存在する現実を踏まえると、歯科大学の偏差値格差が大きい日本の歯科教育事情を踏まえると、日本の臨床現場は、とんでもない治療格差が存在しそうです。

しかも近年の歯科医療現場の現状を加味すると、将来的には重度歯周病の治療などの高度な歯周病治療は、歯周病専門医による治療が推奨される時代がやってくるのかもしれません。

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