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科学的な歯科治療 (part 10)

2010.11.09 |

診療ガイドライン

Part9では総説論文のシステマティックレビューとメタ分析を解説しましたが、専門学会や有識者が見解として出す総説論文として診療ガイドラインがあります。

診療ガイドラインとはwikipediaによると、医療現場において適切な診断と治療を補助することを目的として、病気の予防・診断・治療・予後予測など診療の根拠や手順についての最新の情報を専門家の手で分かりやすくまとめた指針と説明されています。

よって診療ガイドラインはEvidence色が強い前者の2つの総説論文よりもより臨床色が強いと言われています。

つまり現実的に遭遇する治療の選択肢を判断する指針としてまとめているのです。

Evidenceをどう考え、Evidenceをどのように使うかと言った、より臨床に即した総説論文が診療ガイドラインです。

また診療ガイドラインの作成関与メンバーは歯科臨床の専門家だけでは無く、統計学者や疫学者そして患者など実に幅広い専門家によって構成されます。

診療ガイドラインは、より臨床に即した形をとるため、幅広くEvidenceを網羅しています。

ですからEvidenceレベルと推奨レベルによってその内容を示唆する必要があるのです。

EvidenceレベルとはEvidenceそのものの妥当性を示し、そのEvidenceレベルがどのような研究に基づいているかを示唆し、また推奨レベルとはEvidenceのレベルだけではなく、治療採択によって起こるコストや為害性、臨床医の経験値、地域性、医療設備の有無、保険適用の有無、患者の嗜好など多岐にわたる要素を加味した上で推奨度として指針付けています。

よって推奨度(リコメンデーション)は臨床ガイドラインを実際に臨床に応用する際の使い方を示す最も端的な指標であると言えます。 

臨床に役立つ他の総説論文には、コンセサスレポートなどの議事録もあります。

  

いやいや、なんとかEvidence-Based MedicineシリーズもなんとかPart10まで書けました。。

当然の事ながら、当ブログをごらんの方への情報発信というよりは、自分の知識の整理としてアップしていた訳なのですが、ここから先は、研究デザインの見方や論文データの読み方など、よりマニアックなお話になりそうです。よって今後は単発的にアップして行くようにします。

また今までのEvidence-Based Medicine の記事で解説の間違いや、ご指摘などありましたらお手数ですがメールいただけますと幸いです。

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