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インプラント治療を習得するまで(part 8)2010.07.12

歯槽骨造成は、歯を失った患者さんへの大きな福音とともに、大きなリスクも抱えていました。

1995年にBuserらが提唱したテクニックを駆使したところで、患者さんの肉体的負担は相当なものでした。

自家骨採取に伴う、外科手術範囲の増大と侵襲またそれに伴う腫れや痛みなどの副作用、術野の術後感染などの手術による術後リスクは目を覆うものだったのです。

どんな治療にもメリットとデメリットは伴うとは言え、それらのデメリットは私には許容できませんでした。

ですから骨造成が必要な難しいケースには手をつけず、別の治療法を選択する保守的な治療計画を選択してしまうのは、この頃の経験に基づくのは間違いありません。

それもありますが、この頃に発表された骨造成に関する論文のその後の追跡研究論文が圧倒的に少なく,

c_clogo.gifCochrane systematic reviewの中でもEsposito M (2006,2008)らは、歯科 インプラント 治療に伴う骨造成法に関しては、「 骨造成の報告からの知見は、わずかの患者を含む短期の経過観察から構成され、偏った結果であると言う危険性があると判断される。」と結論付けています。

また、ヨーロッパのインプラント 学会においても、骨造成を伴うインプラント 治療の予後に懐疑的であるコメントがあったことも、私が骨造成に否定的になることに拍車をかけました。

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