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田川歯科における歯を抜く際の判断基準2012.06.14

田川歯科のブログは、科学的根拠に基づく歯科情報をお届けすることを大前提としております。
とは言うもの、難しい学術論文の内容を解りやすく説明するために、いつも苦心しております。
その成果があってでしょうか、Webサイトをご覧になって来院される患者さんには、ブログの内容が判り易かった!とお褒めの言葉を頂戴することが多いです。
さて、今日のブログは自由が丘に移転して来てお受けするご相談のNo.1についてです。
「この歯は歯周病が進行してますね。歯を抜いて、インプラントにしましょう・・と別の歯医者で言われたのですが、痛みもないし、普通に咬めるのだけれどもこの歯って本当に抜くしかないのですか?」
抜歯宣告されたという歯の診査依頼の相談が1番多いです。
ちなみに2番目に多いご相談は「痛くも無い歯の神経を抜く。」3番目 に多いご相談は 、「咬み合わせ治療が必要と言われ何ともない歯を削られた。」
神経を抜く診断基準や咬合治療の見解は今回は割愛させていただき、今日のブログでは歯周病の場合での歯周病専門医の抜歯判断基準について書かせていただきます。
extraction_criteria.jpg
様々な判断基準があるものの、歯周病専門医の場合は、歯周病が進行した歯に対しても最大限に歯を保存するような治療技術を身に付けております。
ですから極力歯を残すように治療を進めるのですが、様々な治療を試みた結果、歯の周囲組織の機能が後退してしまっている歯に対しては、さすがに抜歯の選択を考えざるをえません。
治療後に歯の周囲組織が機能不全となるか否かの判断と予後について、歯周病学分野では古くから議論されています。
Prognosis versus actual outcome: a long-term survey of 100 treated periodontal patients under maintenance care. J Periodontol 1991
また近年はインプラントの普及に伴い戦略的に歯を抜くという考えもあります。
Strategic extraction: a paradigm shift that is changing our profession. 

J Periodontol 2008

しかし、この手の論文はその根拠が欠けるものが多く、抜歯の判断は歯科医師の技量を踏まえた治療方針に左右される事になります。
ですから当院では、先ずは抜歯を回避する治療に専念し、その結果を踏まえた上で抜歯の最終判断を患者さんにゆだねて、その先の治療を進めています。
田川歯科での理想のインフォームド・コンセントはそうであると考えているからです。
病気の状況説明や診断の基準、そして治療の予後についても、患者さんに判り易くお話するように努め、患者さんが本当に受けたい治療法を選択していただく。 それが究極の歯科治療の形ではないのでしょうか?
目黒区、世田谷区、大田区、東横線、大井町線、田園都市線沿線にお住まいの方で抜歯を宣告されてお悩みの方は、自由が丘駅から徒歩3分で通いやすい歯周病専門医まで、お気軽にご相談ください。
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