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科学的な歯科治療 (part 4)2010.09.17

Outcomeを知る

part3でPECO(PICO)の概要を書きましたが,我々臨床家にとって一番知りたいのは当然ながら治療介入後のOutcomeですが、このOutcomeには、狭義と広義の解釈が含まれることを認識していなければいけません。

狭義のOutcomeとは、治療介入することにより得た治療効果の結果と捉えますが、治療には様々な副作用(患者さん個々に対してのデメリット)も存在し、治療介入によってもたらせられる全ての現象結果を広義のOutcomeとして捉えなければならないのです。

歯科論文の世界は、歯科臨床にEBMの概念がまだまだ普及していない現状を反映してか、狭義のOutcomeのみをクローズアップしている論文が多く、広義のOutcomeをマスキングしている傾向が見受けられます。

また、歯科治療は材料を伴う治療が多いため、研究論文にスポンサーがつく場合が多く、Outcomeにバイアス(偏見)がかかっている論文が多いのも特筆すべき特徴です。

それらを踏まえて我々は、論文を批判的に吟味して読み込む能力が大切になってきます。

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