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虫歯が歯肉の中まで深く進行した場合、健全な歯質と骨との位置が治療の予後を左右します。

と言うのも10人中10人の歯医者は虫歯で空いた穴を被せ物(補綴物、差し歯、銀歯)で補うわけですが、被せ物の縁にはどうしても必ず細菌が付着してしまいます。

生体は細菌から一定の距離を保とうとする生理的な働きが生じるために、被せ物と骨の距離が無い場合は、お口の中では歯茎が炎症を起こし骨が破壊されてしまうのです。

ですから、適正な骨との距離が保たれていない被せ物の周囲は、歯磨きを丁寧にしていても出血が続いたり、歯肉の発赤や腫脹が改善しません。

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無理やり歯を残した場合や、間違った審美治療を行った患者さんは、このような症状にお悩みの方が非常に多いのでは無いでしょうか?

骨と歯との適正な解剖学的な距離を生物学的幅径(biological width)と言い、1961年にGargiuloによってその平均値が導きだされており、我々歯周補綴治療医が歯周病治療の後に補綴治療をする際の指針になっています。

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生物学的幅径(biological width)を獲得する際には次の2つの方法があります。

歯の根っこをそのままに歯周囲の骨を削って適性な距離を稼ぐ歯周外科治療を、クラウン・レングスニング(Crown Lengthening、歯冠長延長術、歯肉弁根尖側移動術など)法と言い、

対して骨を温存するために歯の根っこを骨から引っ張り出す矯正治療法をエクストルージョン(Extrusion、エラプション、歯牙挺出など)法と言います。

どちらも高度な治療ですが、我々歯周病専門医は主にこの2つの方法を駆使して歯の保存を図っております。

毎週金曜日は、American Board of PeriodontologyのMemberである西堀 雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。

2012年10月26日は、歯周病認定医である足立 芳洋先生による症例検討会が行われました。

77歳のご高齢の患者さんですが、ご自身の歯で美味しく食事がしたいと言うことで、前述のクラウン・レングスニングにより可及的に歯を保存。また保存後に歯磨きがしやすいように歯周囲の厚い歯肉を形成するテクニックを試みていらっしゃいました。

治療後の歯列回復も見事で、患者さんは非常に喜んでいたそうです。

西堀歯科の歯周病認定医および専門医の方々は、歯の治療を通し患者さんが心身ともに健康増進することを念頭に日々の治療にあたっていらっしゃいます。

治療の効率性だけを問えば、歯を抜いてインプラント治療も間違えでは無いでしょうが、インプラント治療の長期予後でのトラブルが報告されている現状もあります。

自分の歯にこだわる治療をいまいちど見直してみてはいかがでしょうか?

目黒区、世田谷区、大田区、東横線、大井町線、田園都市線沿線にお住まいの方で インプラント治療や歯を残す治療でお悩みの方は、自由が丘駅から徒歩3分で通いやすい歯周病専門医まで、お気軽にご相談ください。

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歯周囲の炎症を歯周炎、インプラント周囲の炎症をインプラント周囲炎と言いますので、インプラント周囲炎の治療は歯周炎治療と通じています。

近年の歯周炎治療は膨大な知識を要求されることから、歯周病専門医のような歯周病治療のスペシャリストが必要になってきたというわけです。

そしてインプラント周囲炎の治療というのも、歯周炎治療と同様にインプラント周囲炎に対する膨大な知識を要求されます。

毎週金曜日は、American Board of PeriodontologyのMemberである西堀 雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。

2012年10月19日は細菌に汚染されたインプラント表面の除染とインプラント周囲炎に再生療法を行った臨床研究についての論文を抄読しました。


Wiltfang J, et al. Clin Implant Dent Relat Res.2012

2本目の論文となるインプラント周囲炎に再生療法を行った臨床研究の論文抄読は私が当番でした。
implant-regeneration_2_page001.jpgのサムネール画像

論文内容のご説明と毎週金曜日に西堀歯科で行われている勉強会がどのように行われているのか?お伝え出来る又と無い機会と思い、27枚の抄読スライドで今回の論文内容をご紹介します。

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いかがでしょうか?このような感じで最新の論文を皆で検証しながら、毎週勉強しています。

どんなに勉強している歯医者とは言え、日々の治療や未知の疾患の治療で悩むことが無いといえば嘘になります。

歯周病専門医は歯周病やインプラント周囲炎を治療したい患者さんからの期待を背負って臨床にたずさわっている以上、知識不足によるミスが許され無いので、こうして地道に知識のアップデートを行っているわけなのです。

またこの会が素晴らしいのは、歯周病専門医や歯周病認定医でディスカッションを重ねて検証した内容を、米国歯周病学会認定医である西堀先生が現在過去の様々な文献や実際の臨床例を交えながら簡潔にまとめてくださいます。

この日も歯周病専門医としてのインプラント周囲炎の対応法と治療法を明確にご教示下さいました。

その詳細はさすがに書けませんが、歯周病専門医のルーティーンの治療とかなり共通していました。
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目黒区、世田谷区、大田区、東横線、大井町線、田園都市線沿線にお住まいの方で インプラント周囲炎の治療でお悩みの方は、自由が丘駅から徒歩3分で通いやすい歯周病専門医まで、お気軽にご相談ください。

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毎週金曜日は西堀歯科勉強会に参加させていただいております.

2012年10月12日は津田ホールで行われました歯科保険医協会の学術講演会を西堀歯科勉強会のメンバー全員で参加して参りました。

東京歯科保険医協会 第4回学術大会

「歯内療法を成功に導くために、まず行うべき基本中の基本とは?」

歯内療法専門医として新宿区で開業されている澤田 則宏先生による講演でした。


歯内療法とは文字通り歯の中の治療のことで、歯を抜かないために非常に大切な治療です。

我々の行う歯周病治療は歯の周りの治療ですが、歯に悪さをする感染源を除去して歯の保存を図りましょうという歯内療法のアプローチとの共通点は、非常に多いです。

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「治療困難な歯内療法をしてまで歯を残す治療が望ましいのか?それとも歯を抜いて治療期間が短いインプラント治療が望ましいのか?」 そんな問いかけから、澤田先生のお話はスタートしました。

診査診断の仕方
根尖病巣の治癒過程
歯の疼痛の種類
歯根の分岐パターン、
歯内療法とコーンビームCT
根の治療の方法(根管形成)

とそれぞれのお話の中で特に重要な「治療のコツ」を解り易く教えていただきました。

いかなる時も基本を崩さない専門医としての誇りを持って日々の臨床を行っていらっしゃる澤田先生のお仕事だからこその「治療のコツ」でした。

澤田先生は保険診療で歯内療法をされていないそうです。

1時間に亘る入念な診査を行い、大変高価な手術用マイクロスコープを用いて、ラバーダム下のニッケルチタンファイルで行う歯内療法を、3根で9千円に満たない保険診療報酬でまかなうのは、経営効率うんぬん以前の問題ですからね・・

厳しい経営を余儀なくされている巷の健康保険治療の現場では、簡単に歯を抜いての治療効率の良いインプラント治療が横行しているのではないでしょうか?

20余年の臨床ではありますが、歯を抜かれたり、歯を削られる事を喜ぶ患者さんには一度もお会いしたことないだけに、日本の歯科治療の現状にはやきもきしてしまいます。

物価がたいへん高い場所で保険医療機関を運営しております当院も、厳しい経営状況を強いられておりますが、患者さんの歯を守る歯周病専門医としての誇りを胸に日々の臨床にたずさわっております。

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歯周病治療の最新治療と正しい知識


前回、前々回と奥歯にダイレクトボンディング法を施した症例をお見せしましたが、この治療を始めての6年間で、前歯の治療も数多く行いました。

特に多かった症例は硬い物を噛んだり、不慮の外傷により歯の先っぽが、折れてしまった場合の歯冠形態回復でした。

今回のブログでもその実際を見ていただきましょう。

当時、小学校2年生の男の子です。

鉄棒をしていて顔面を強打してしまい、歯が欠けたと来院してきました。

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レントゲン診査の結果、歯の萌出不全と歯根が完成していなかったことから、このまま歯を削って全体を被せる治療では様々な弊害があると判断しました。

ですから、保険治療で用いる樹脂を用い取り急ぎ神経部分をカバーするように歯の形態を回復させる治療にとどめました。

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その後は、定期検診にて神経と歯並びをチェックし、レントゲン写真にて歯根の完成が認められた2年後、神経も問題ないことを確認したうえで、ダイレクトボンディング法による審美的な形態回復を行いました。

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いかがでしょう?

まだらな模様の歯であっても、発色豊かなダイレクトボンディング法では、自然な感じで仕上がります。

次なる症例は木の実のピスタチオの殻を前歯で咬んだ所、歯の先が欠けた成人男性の症例です。
よく遭遇する症例です。

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まぁまぁな感じではないでしょうか?

他院では神経を取って、差し歯を被せる治療にしましょうと言われていたとの事で、ご本人は非常に喜んでいらっしゃいました。

最後は、バレーボールの際に転倒して前歯の先が欠けたと言う女性の患者さんの症例です。

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歯が破折した場合の対応は通常は歯を全部削って被せる場合がほとんどですが、今回お見せした症例のような条件では、このように歯を復元する事が可能です。

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「歯をムダに削らない」、「ムダに神経を抜かない」、「治療時間は早く終わる」、「治療費用が少なくて済む」

そしてなんと言っても他の歯とのマッチングが自然で審美性にすぐれています。

「患者さんに優しい治療」を提供するという田川歯科の医療理念に沿った治療ですね。

現在は、まだ保険適用材料として認可されていないため、保険適用外の自費治療になってしまいますが、耐用年数や機能的に問題が無いことも検証済みなので非常にオススメできる材料です。


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自由が丘 田川歯科医院
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