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ごろお世話になっている薬剤師さんから、Listerine 洗口薬の効能についての問い合わせがありました。


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Listerine 洗口薬の効能についての論文をリサーチしたところ、洗口薬(リステリンなど)の効能に関する3本の論文が検索できたことから、このブログにもアップしておきます。


先ずは抗菌剤を含んだ洗口薬が細菌に対しどう影響するかを調べた1998年のフロリダ大学の論文です。

内容は、実験的に形成された歯肉炎を持つ患者に対して、通常の口腔衛生指導と歯磨き後の洗口薬によるうがいを行ってもらったところ、クロルヘキシジングルコネート洗口薬とリステリン洗口薬 では、プラークの蓄積抑制と歯肉炎の進行軽減が認められたそうです。

クロルヘキシジン洗口薬ではプラーク蓄積がおよそ60%減少し、歯肉炎の臨床指数が50-80%改善されたと報告されていました。

また継続して使用する効果については、クロルヘキシジングルコネート0.12%含有洗口薬によるうがいを3-6ヶ月続けた後には、歯肉上プラーク内の嫌気性菌、好気性菌、連鎖球菌、グラム陽性桿菌のアクチノマイセス属菌の総数が明らかに減少し、リステリン 洗口薬によるうがいでは、45-56%のプラーク産生が抑制された結果39-48%のプラークが減少し、59%も歯肉炎スコアが改善したとこの論文では報告していました。

つづいて2003年の論文においても、歯ブラシやデンタルフロスによる細菌除去には限界があることから、歯みがき後に抗菌剤入りの洗口薬で洗口することを推奨しています。

その際の洗口薬としては、Peridex(CHX 製剤)とListerine(Essential Oil製剤)が米国歯科医師会によって安全性と有効性が認められたと報告しています。

 Listerinの長期利用による細菌構成変化の可能性や耐性菌の出現を喚起する考えも生まれましたが、結局は長期使用しても安全ではないかと説明しています。


上記2本の結果を裏付けるように、2007年に報告された米国歯周病学会の文献レビューでは、日常的な歯磨きに洗口薬を併用し続けた患者群においては、対象患者群に比べ有意に歯肉炎が軽減していたと報告しています。

その根拠として、歯ブラシの届きにくい歯間部での炎症改善を分析したところ、Listerineによる洗口は他の製剤による洗口やデンタルフロスよりもプラーク蓄積を抑制していたことから、日常のブラッシングに加えて行うListerineによる洗口はプラークや歯肉炎の抑制に有効であると結論づけていました。


あくまでも、これらの論文での結果は日常の正しいブラッシング(歯磨き)に加え、付加的に行った洗口での結果であり、歯みがき代わりのListerineでのうがいが有効であると謳ったものではありません。

またどの論文も、歯肉上のプラーク抑制効果の実験であり、歯肉中に炎症を持つ歯周病患者のケースは除外している事から、健康な歯肉を持った方の歯周病予防として推奨されていると理解していただいたほうが良いと思います。

よって歯周病に罹患されている方は、歯科医師による定期的なクリーニングを必ず受けるようにしてください。

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こんにちは。東京 自由が丘の田川歯科医院です。

田川歯科医院は 歯周病 専門医だから、歯周病の治療だけですか?

とのお問い合わせを頂きますが、そうではありません!

UCLA Extensionの補綴コース(審美的に歯をかぶせる治療や、入れ歯治療、インプラント治療など)を学んでおりますので、歯をかぶせる治療も得意なのです!

そういうことで、自由が丘 田川歯科医院には、虫歯 治療の患者さんも多数おいでいただいております。

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さて、上の写真は、先日当院のホームページを見ておいでになった患者さんのレントゲン写真です。46歳の男性。来院された理由は、「右下の歯が凍みる」との事。

(レントゲンの一部ならびに症例掲載はご本人の許可を頂いております。)

早速風を当てて診査しますと凍みて痛いとおっしゃいます。

しかし、不思議なことにどこにも虫歯は見当たりません。

虫歯が無い事をお伝えすると、その患者さんは「銀歯の中が虫歯では無いでしょうか?」と心配されたので、デジタルレントゲンをとらさせていただきました。

最新鋭のデジタルパノラマレントゲン診査をしたところ、患者さんが想像されていた虫歯とは、別の凍みる原因に結びつく兆候がくっきりと浮かび上がって来たのでした!

その後,原因に対して適正な治療を行ったことで、この患者さんは銀歯を取らずに虫歯の治療が出来たのでした。銀歯を削らないから、麻酔の注射もいりませんし、削る痛みもありませんでした。

果たしてどうして虫歯を削らずに治療が出来たのでしょうか?

原因はこの患者さんの就寝時の習慣にありました。歯周病 専門医は実に様々なお口の中の診査をします。診査の結果、この患者さんの生活習慣が見抜け、歯を削る事を回避できたのです。

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生態親和性に優れている事から、近年注目されている歯科材料のひとつに酸化ジルコニウムがあります。

2012/03/16は、酸化ジルコニウム を従来のチタンに代わり歯科 インプラント に応用した症例報告とジルコニア インプラント にかかる応力分布の論文抄読を行いました。

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毎週金曜日は、American Board of PeriodontologyのMemberである西堀 雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。



ジルコニア インプラント の予後を調査した1本目の論文によると 378人の患者さんに831本のジルコニア インプラント を埋め、最長5年間の追跡調査(平均48ヶ月)をした結果の成功率は95%だったそうです。

ジルコニア インプラント に荷重をかけた際の応力分散を3次元有限要素解析した2本目の論文からは、2ピースのチタンインプラントに比べ1ピースのジルコニア インプラント は、歯科 インプラント 体内部や周辺骨への応力集中が少なく、歯科 インプラント の破折や骨への負担過重回避の可能性を感じること出来ました。

この2本の論文抄読を選ばれた小林なると先生の解説では、生体親和性が良く、骨や歯肉との相性が良いジルコニア インプラント の可能性は、我々が現在抱えている歯科 インプラント のデメリットを解決してくれるイメージを与えてくれました。

そもそも私には、ジルコニア インプラント がチタン インプラント と同じように骨結合するかが疑問でしたが、最近報告された動物での実験分析によると、むしろジルコニア インプラント のほうがチタン インプラント より骨結合面積が大きいようです。


とは言え、私の過去の経験とそれを立証する論文によると、歯科インプラントで問題が生じてくるのには、6年から7年の年月がかかり、またフラップレス埋入による1ピース インプラントは、高い確率で インプラント 周囲炎を併発する。

という現象も起こりえます。

当院では、最新技術導入による不確定要素の高い予後よりも、快適な予後が確実な最善の臨床結果を患者さんに提供することをモットーにしていることから、ジルコニア インプラント の臨床導入については、さらなる長期の臨床報告の結果を見極めてからにしたいと思っております。

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インプラント治療の最新治療と正しい知識


2月後半から3月中旬まで臨床をはじめ確定申告やら事務処理などで慌しく仕事しており、このブログの更新もすっかりご無沙汰しておりました・・

そんな多忙極める日々を送りつつも、週1のISCT勉強会には極力駆けつけるようにしております!


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毎週金曜日は、American Board of PeriodontologyのMemberである西堀 雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。



2012年3月9日は米国 歯周病 学会 American Board of PeriodontologyのMemberであり、六本木ヒルズ西堀歯科 副院長である菅野 文雄先生による症例発表でした。

プレゼンテーション冒頭での菅野先生の近況レポートでは、昨年米国フロリダ・マイアミビーチにて開催された米国 歯周病 学会ミーティングでのトピックの報告をしていただけました。

その内容は、

  • bayesion network meta-analysisと言う新しい統計処理法を使用した歯周組織再生療法における最新のシステマティックレビューの解説。

  • Tonetti による最新の歯科 インプラント 周囲炎の傾向分析。

  • Kormman&Mcguire による 歯周病 のリスクファクターの最新知見

  • 上顎大臼歯根分岐部2級病変への治療アプローチと治療予後に関する米国歯科医師の意識調査結果。

  • 抜歯後の骨の治癒過程を考慮した歯科 インプラント 埋入手術タイミングに関するの最新知見。

これら5つのトピックを解説報告していただきました。

インプラント に起こった合併症に適確に対応された症例発表も含め、いずれも興味深いプレゼンテーションで大変貴重な時間を過ごす事ができました。

明日からの歯周病の治療および 歯科 インプラント 臨床に役立たせていただきます!

【前回の西堀歯科勉強会プレゼンテーション関連記事】


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