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欧米で発表されたインプラント研究での高い成功率を利用して、それとは違うインプラントを用いて治療が行われている日本の歯科医療のずさんな現状は、このブログでたびたびお話しています。

2011年10月21日金曜日はインプラント周囲における粘膜炎と骨欠損を伴う周囲炎の治療法に関する論文抄読会がありました。

毎週金曜日は、American Board of PeriodontologyのMemberである西堀 雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。

Interdisciplinary Study Club Tokyo 西堀歯科勉強会




1本目の論文は、欧州インプラント学会内のインプラント周囲炎をリサーチしているグループによる論文で、軽度のインプラント周囲炎に罹った場合に有効な治療法を検証していました。

2本目は重度に進行しているインプラント周囲炎に対して、非外科的に行う治療の有効性を検証していました。

それぞれの論文の結果は妥当なもので、過去の知見を裏付ける内容でした。

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欧米で近年報告されている歯周病研究分野の論文によると、インプラントのデザインによっては、ある年月を過ぎると非常に高い確率でインプラントの周囲に炎症が起きてくる事が警告されておりますが、その報告と同時に、歯周病専門医の間においてインプラント周囲に起きる炎症への様々な治療アプローチも検討されております。

西堀歯科勉強会での抄読会もまた、欧米の歯周病専門家らにひけをとらずにインプラント周囲炎に対しての研究や治療法の検討に対して報告されている論文をくまなく抄読しています。

今回の抄読会のディスカッションを通して感じたのは、インプラント周囲炎における治療法のコンセンサスがそろそろこの会の中で確立しつつあるのかなと思いました。

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重度歯周病 (歯槽膿漏)にかかったことで奥歯の咬み合わせを失った患者さんの治療は非常に難しい治療です。

2011年10月15日金曜日は中野区東中野で開業されている篠田 純先生によるプレゼンテーションでした。


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毎週金曜日はAmerican Board of Periodontologyのmemberでいらっしゃる西堀雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。

Interdisciplinary Study Club Tokyo 西堀歯科勉強会


広範にわたる重度歯周病 (歯槽膿漏)に罹ったことによって奥歯の咬み合わせを失った患者さんを治療された症例発表でした。

先ずこのような患者さんは、食事が出来なくなるほど悪化するまで歯医者に行くのを敬遠する傾向がありますし、全体的な治療を受け入れていただくだけでも大変です。

また残った歯の全てがグラついていたり、歯の移動によって歯並びが悪くなっている場合が多いですから、最終的な咬み合わせを考えると、歯を全部抜いて入れ歯もしくはインプラント 治療が望ましいと患者さんに提示するのが一般的な歯科医院の治療計画になると思います。

と言うのも、歯の周りの骨が極度に溶けてしまっている上に、咬み合わせを支える歯の本数が少ない場合の治療は、骨殖の弱った歯に多数の人工の歯を混在させなければいけないので、咬み合わせを復元する治療の難易度が高くなってしまい、予後の良い治療方法と治療計画を立案する際に歯科医師は頭を抱えてしまうケースが少なくないからなのです。

ところが、篠田先生は西堀歯科医院で長年副院長を勤めた方だけあって、歯周病の状態と咬み合わせの審査を入念に診査された後に、正確な診断と的確な治療計画を立案。

その後、咬み合わせの治療、歯周病の治療、インプラントの治療、矯正治療を見事に使いわけながら、機能的な治療(適正な咬み合わせ)はもちろんのこと審美的にもパーフェクトな治療を行っていらっしゃいました。

私が最も関心を持った篠田先生の技術は、矯正治療を用いた骨の回復を意図的に行い、歯を一本も抜かないばかりでなく、歯周外科治療さえも回避していた事でした!これは歯周病治療と矯正治療のマネージメントに長けていないとなかなか思うようには行きません。極めて高度な治療でした。

他院では歯を全部抜きましょうと言われ、歯周病 専門医の篠田歯科の門を叩いたこの患者さんは、歯を一本も抜くこと無く、お口の健康を取り戻せた事で、さぞや篠田先生の治療に感動されたと思います。

念を押すようですが、このようなスーパーな治療が出来る歯科医師がどこにでもいるわけではありません。

篠田先生は歯周病 専門医で、歯周病の治療に長けているのはもちろん、西堀歯科勉強会の若手メンバーでNo.1の知識をお持ちですし、その上に救歯会のメンバー(欠損補綴治療の精鋭が集い、義歯治療、インプラント治療と咬み合わせ治療を研究している勉強会)でもあるので、このような技術を提供できるのです。

同年代の歯周病 専門医の先生からこのような素晴しい治療を見せていただける境遇に感謝するとともに、私も同じような治療を患者さんに提供できるように、日々の臨床を研鑽して参ります。

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近年報告されている研究論文によると、インプラント内スクリュー部が細菌に汚染されており、そこからインプラント 周囲の骨吸収がひき起こされるのではないかと言われています。

2011年10月07日金曜日はインプラントとアバットメント 接合部の汚染に関する論文抄読会がありました。


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毎週金曜日は、Amrican Board of PeriodontologyのMemberである西堀 雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。

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Bacterial Colonization of the Implant-Abutment Interface Using an In Vitro Dynamic Loading Model  Enamel matrix derivative proteins for the treatment of proximal class II furcation involvements: a prospective 24-month randomized clinical trial.   J Periodontol 2011

Bacterial Leakage in IMplants With Different Implant-Abutment Connections: An In Vitro Study.  J Periodontol 2011


大まかにインプラントの構造を説明しますと、インプラント 体は骨と接するフィクスチャーと言うパーツと咬み合わせ部分の芯となるアバットメントと言うパーツで構成され、各々のパーツをスクリューで結合させることによって、天然歯のように根の部分と歯冠部分に形づけられるのが一般的です。

近年報告されている研究論文によると、そのスクリュー部の細菌汚染によりインプラント 周囲の骨吸収が起こるのではないかと言われはじめたのです。

今回の2本の論文はどちらも、違う種類のインプラント 接合部の細菌汚染の差を実験的に検証した論文でした。

2本の論文の結論は同じで、インプラントとアバットメントの接合部のデザインによって細菌汚染の程度は違ったと言う結論でした。

2つの研究の実験デザインはそれぞれ、動的荷重による内部汚染に注目した実験デザインと、連結した際の内部汚染が拡がるか否かに注目した実験デザインと全く違う研究デザインにも関らず、結果が同じで、その後起きると予測される骨吸収は、接合させた時に起きる汚染が後の骨吸収に影響するのか?動的荷重によってスクリュー内が汚染され骨吸収が起きるのか?と言った新たな疑問を私に与えてくれました。今後研究していきたいと思います。


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