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日本はおろか、先進諸国において患者数が増加し続けている糖尿病ですが、その合併症をご存知でしょうか?

糖尿病は、放置すると網膜症、腎症、神経障害などの合併症を引き起こし、また脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症、進展を促進すると言われています。

これらの合併症は、大きな医療経済負担を社会に強いることになりますから、生活習慣病と位置づけられて、生活習慣を改善して糖尿病を予防しましょうと訴えられています。


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糖尿病は、我々の扱う口腔領域においてもまた、重度の歯周病、多数の虫歯、口腔乾燥症(ドライマウス)や甘酸っぱい口臭がする(ケトン臭)などの合併症を引き起こすと言われています。

特に血糖コントロールが悪い方(日本人の場合はHbA1c 6.5以上)は、重篤な歯周病を併発している場合が多いですし、歯科 インプラント治療にも問題が出てきます。

歯周病が発症するメカニズムは、歯と歯茎の間の溝の中のグラム陰性桿菌による慢性の感染症と考えられていることから、加齢、肥満、高血糖、糖尿病の罹病期間、口腔内の衛生状態などがリスク因子とされ、糖尿病患者さんのリスク因子と重複します。

これらの理由により、糖尿病と歯周病の間には関連性が疑われており、関連性の研究も行われています。

糖尿病が疑わしい方や予備軍の方は、歯周病のチェックを含んだ歯科受診をお薦めします。 

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進行した歯周病に行う歯槽骨再生治療は、全てが成功するわけではありません。むしろ適確な診断をしなければ成功率は低いものとなるでしょう。


2011年7月15日金曜日は歯根分岐部(歯周病)の治療に関する論文抄読会があり、私が論文要約を発表する当番でした。


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毎週金曜日は、American Board of PeriodontologyのMemberである西堀 雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。

Interdisciplinary Study Club Tokyo 西堀歯科勉強会




A randomized clinical trial comparing enamel matrix derivative and membrane treatment of buccal class II furcation involvement in mandibular molars. Part III: patient factors and treatment outcome. JCP 2006


Enamel matrix derivative proteins for the treatment of proximal class II furcation involvements: a prospective 24-month randomized clinical trial. JCP2010


歯周病 (歯槽膿漏)の病態が進行し、奥歯の周囲骨が吸収した部分に、骨の再生治療を施した論文です。

私が担当したのはボン大学(ドイツ)歯周病 科の先生らによる論文で、3本綴りの最終章。

内容は、骨の再生治療の結果に影響を与える患者要因における状況を前2本の研究データ(Jepsen et al.2004, Meyle et al. 2004)を基に評価していました。結果は高齢者,非喫煙者,男性患者そして口腔内の衛生状態が"不良"のグループにおいても、Enamel Matrix Derivativeを用いた分岐部の再生療法がGTR 治療との比較において優勢だったことを示していました。


しかしこの研究は再生治療を施す患者ならびに症例選択が厳格でしたし、術後の口腔衛生状態管理も極めて厳しくしていました。そう言った条件下で導かれた結果を踏まえますと、あくまでもEMD 治療がGTR 治療よりも優位だと言う結論を導き出すための論文であって、EMDによる骨再生治療の可能性というよりは、むしろ適用基準を明確にする論文なのかなと私は解釈しました。

座長の西堀雅一先生は、『様々な材料やテクニックを使用した骨の再生療法が報告されて久しいが、治療が成功した結果をクローズアップした論文がほとんどであり、材料にしてもテクニックにしても確実なものは未だ存在しない。

しかるに、歯槽膿漏 治療における骨再生 技術は未知であり不確定要素が多いのであるから、我々が歯周病 治療において、再生治療を採用する際には、治療の利点と欠点を正確に患者さんにお伝えして、術者患者双方が、きちんと納得した上で治療に挑むことが重要である。」とコメントされていました。


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重度の歯周病(歯槽膿漏)に適した歯槽骨再生治療が何であるか?歯周病専門医は適した治療法を常に検討しなければなりません。


2011年7月1日金曜日は歯根分岐部 (歯周病)の治療に関する論文抄読会がありました。



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毎週金曜日はAmerican Board of Periodontologyのmemberである西堀雅一先生の院内勉強会にお邪魔しております。

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ボン大学(ドイツ)歯周病 科の先生らによる2004年の論文で、4本綴りの2本を今回は抄読しました。

複数の施設において下顎の分岐部病変 (歯槽膿漏)を治療した際におけるEMD 法 (骨再生のお薬)とGTR 法(特殊の膜を使用した骨再生 療法)を同一の患者さんに左右別々に用いて骨の再生結果を比較した研究です。

この2本の論文の結果をまとめますと、どちらの治療法も臨床的な改善を示したのですが、本来難しいと言われている水平的な骨再生のケースにおいても、EMD 法ではより多くの成功が認められ点が優れており、GTR 法では術後の歯肉退縮が認められた点で劣っていたと結論付けられていました。またEMD 法では62%が、GTR 法では44%の患者さんが術後の痛みや腫れが無かったそうです。

この手の論文は過去にも多数読みましたが、今までの論文に比べ本論文は、実験デザインが素晴しく、非の打ち所の無い論文でした。欠損した骨の状態を十分に診査し治療する条件を整える事で、このように素晴しい結果を導き出す事が出来た事は、私の臨床経験ともしっかり重なります。

骨の再生治療は高度な治療であり、術者、患者さんともに誰でも可能な治療では無いですが、基礎疾患の無い術後管理が可能な歯周病 (歯槽膿漏)初期ステージの患者さんにおいて、厳密な診査、診断次第ではこの論文のように骨の再生が可能であると私も思います。

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