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診療ガイドライン

Part9では総説論文のシステマティックレビューとメタ分析を解説しましたが、専門学会や有識者が見解として出す総説論文として診療ガイドラインがあります。

診療ガイドラインとはwikipediaによると、医療現場において適切な診断と治療を補助することを目的として、病気の予防・診断・治療・予後予測など診療の根拠や手順についての最新の情報を専門家の手で分かりやすくまとめた指針と説明されています。

よって診療ガイドラインはEvidence色が強い前者の2つの総説論文よりもより臨床色が強いと言われています。

つまり現実的に遭遇する治療の選択肢を判断する指針としてまとめているのです。

Evidenceをどう考え、Evidenceをどのように使うかと言った、より臨床に即した総説論文が診療ガイドラインです。

また診療ガイドラインの作成関与メンバーは歯科臨床の専門家だけでは無く、統計学者や疫学者そして患者など実に幅広い専門家によって構成されます。

診療ガイドラインは、より臨床に即した形をとるため、幅広くEvidenceを網羅しています。

ですからEvidenceレベルと推奨レベルによってその内容を示唆する必要があるのです。

EvidenceレベルとはEvidenceそのものの妥当性を示し、そのEvidenceレベルがどのような研究に基づいているかを示唆し、また推奨レベルとはEvidenceのレベルだけではなく、治療採択によって起こるコストや為害性、臨床医の経験値、地域性、医療設備の有無、保険適用の有無、患者の嗜好など多岐にわたる要素を加味した上で推奨度として指針付けています。

よって推奨度(リコメンデーション)は臨床ガイドラインを実際に臨床に応用する際の使い方を示す最も端的な指標であると言えます。 

臨床に役立つ他の総説論文には、コンセサスレポートなどの議事録もあります。

  

いやいや、なんとかEvidence-Based MedicineシリーズもなんとかPart10まで書けました。。

当然の事ながら、当ブログをごらんの方への情報発信というよりは、自分の知識の整理としてアップしていた訳なのですが、ここから先は、研究デザインの見方や論文データの読み方など、よりマニアックなお話になりそうです。よって今後は単発的にアップして行くようにします。

また今までのEvidence-Based Medicine の記事で解説の間違いや、ご指摘などありましたらお手数ですがメールいただけますと幸いです。

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Meta analysis と Systematic reviews

一口に論文と言っても、研究内容によって区別されています。

一般に我々が目にする論文は、ある研究目的を基に研究者が行った研究を行った論文を目にしますが、その内容は研究目的、研究方法、結果、考察としてまとめてあり、このような論文を原著論文と呼びます。

対して、前回お薦めしたようなCDSRなどのSystematic reviewは、特定の分野や主題について、いくつかの原著論文などの関連文献、資料に基づいてを総括的に論評していますので、総説論文と呼ばれています。

また総説論文には、メタ分析やシステマティックレビューなどの別形式でまとめられているものがあり、今回はそのシステマティックレビューとメタ分析の違いをおさらいしたいと思います。

Systematic reviews 

総説論文の1つのカテゴリーとして位置づけられるシステマティックレビューとは、論文の作成過程がEvidenceに基づいているものであるか否かです。焦点の絞られた明確な疑問から出発し、情報収集を網羅的に行って、集められた情報を批判的に吟味し、それらの情報を要約したものが、システマティックレビューとなります。

またメタ分析が定量化された指標で表されるのに対して、システマティックレビューは、結果のまとめが定量的であるかは問いません。

システマティックレビューの代表が先に紹介したCochrane Libraryのレビューですが、CDSRの大半は同時にメタ分析でもあります。

Meta analysis

一般的な総説論文にはデータを定量化させる統計学的手法が無いのに対して、メタ分析とは、統計学的手法を用いてデータを定量化している総説論文であり、メタアナリシスと呼びます。

メタとは分析の分析という意味で個々の原著論文の分析をまとめ、さらに分析をするものです。

例えば歯周病の進行とタバコの因果関係を研究する論文を5つ集め、その結果を並べて記述するだけではなく、5つの論文を1つにまとめて定量化した1つの指標を提示するのがメタ分析です。1つの指標にまとめるのにしばしば用いられるのがオッズ比ですが、指標には他にもさまざまな方法があり、指標によっては論文解釈が難解になる場合もあります。

オッズ比:

オッズ比が1より大きい場合→その治療は有害である。

オッズ比が1より小さい場合→その治療は有効である。 


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従兄弟会

2010.11.01 |

ブログ更新が滞っておりました。

先月は毎週金曜日の西堀歯科医院勉強会参加に加えて、その他会合参加に追われておりました。

と不精の言い訳はさておき、10月の会合の中でも私にとって最も印象深かった会は、10月19日に行われた父方の従兄弟会でした。と言うのも、Los Angelsで歯科医院を開業されていた田川リキオ先生が東京医科歯科大学の同窓会出席のため来日されるとの事で、東京にて従兄弟会を開催することになったからです。

dr_rikio.jpgリキオ先生と我々の関係は、リキオ先生のお父様が我々の熊本出身である祖父と従兄弟にあたるそうです。

そんな遠いご縁にも関わらず、10数年前に私がアメリカへの留学を希望した際のご相談を快く引き受けてくださりました。

リキオ先生は米国の高校をご卒業後、経済学部に進学。

経済学士取得後に東京医科歯科大学歯学部に再入学、東京医科歯科大学卒後に米国に帰国されたそうです。

その後はミシガン大学の歯学部に入学され、カリフォルニアでの歯科ライセンスを取得するためにUSCの歯学部に再入学後、Los AngelsとTorranceにデンタルオフィスを構えたとの事でした。開業までの大変な道のりをお伺いしました。

さて、従兄弟会という趣旨ですから、肥後大名である細川家と田川家との関係など、いろいろと田川家のお話に花が咲いたうえに、リキオ先生とは歯科界の話をお聞きする機会にも恵まれ、米国歯科事情と日本歯科事情の双方に渡るグローバルなお話を聞かせて頂く事ができ大変貴重な時を過ごせました。

中でも歯科治療に携わる心構えとして大切な事は、科学的な治療データに基づいたEvidenceある歯科治療が全てであり、正しい知識の収集に邁進すべきである!と、リキオ先生からもEvidence に基づいた治療の重要性をご指導いただいた事は、今までの足跡へ自信を与えていただいた忘れがたい一夜となりました。

リキオ先生ありがとうございました。

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