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はじめに読んでおきたいCochrane Darabase of Systematic Review(CDSR)

Cochrane Darabase of Systematic Reviewとはイギリスの国民保険サービスの一環として治療、予防に関する医療評価調査のプロジェクトであるCochrane共同計画により提供されるSystematic Reviewです。

http://www.ohg.cochrane.org/reviews.html#reviews

Systematic reviewを読むことは、スタンダードな治療のトレンドを知るばかりでなく、抽出された元論文を読むことによって質の高い論文の研究デザインを知ることが出来ますので、臨床研究論文を読む際の指針にもなるのです。

ただし、Systematic reviewとは言えバイアスのある論文も数多く存在しますので、先ずはバイアスの無いCDSRで興味対象に目を通し後に、いろいろな論文を検索し、論文の妥当性を検討する事が望ましいと思います。

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「生体用チタンおよびチタン合金の腐食挙動におよぼすフッ素濃度、pH、溶存酸素濃度の影響」

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2002年に九州大学の中川雅晴 先生がDental Materials Journalに投稿された文献です。

 『チタンは優れた化学的安定性、耐食性を有するため、インプラント 材をはじめとする多くの生体用金属材料として用いられている。

ところが、口腔内などフッ素を多用する環境では、チタンは腐食する場合がある。

そこで、チタンおよびチタン合金の腐食挙動におよぼすフッ素濃度およびpHの影響を検討し、チタンおよびチタン合金の耐食性が失われるフッ素濃度と水素イオン濃度の領域を明らかにしたところ、インプラントなどが使用される口腔内の溶存酸素濃度は大気中に比べて著しく低く、このような環境下においては歯磨剤に含まれている1000ppm程度のフッ素によって従来のチタンやチタン合金は腐食する可能性が高いことが明らかになった。』

"Effect of Fluoride and Dissolved Oxygen Concentrations on the Corrosion Behavior of Pure Titanium and Titanium Alloys", Dental Materials Journal, Vol.21, 83-92, 2002

自由が丘 田川歯科ではインプラント治療のメインテナンス時には、天然歯とインプラント、それぞれに適した歯磨材を使用するようにしておりますのでご安心ください。

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自由が丘 田川歯科では骨の無い患者さんにインプラントをお薦めしていません。


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入れ歯作りが得意であることも関係しますが、私自身が上顎大臼歯の骨以外で骨を造る事にとても懐疑的だからです。

骨がなぜ出来るのか?

レントゲンでの判断=そこにあるのは本当に骨なのか?

どれだけ勉強したところで悩みは尽きません・・

以下に現在のコクランライブラリーでの骨増大術の見解を記述します。


"欠損歯を補うための介入:インプラント治療における骨増大術"

研究の目的:

骨増大術の必要な状況により研究を大きく3つのカテゴリーに分類した。

(1)広範囲の垂直的骨増大、水平的骨増大またはその両方。

(2)抜歯窩へのインプラント埋入。

(3)インプラント周囲骨の裂開

分類後

(A)骨増大術が必要かどうか、またいつ必要かを検証し、(B)臨床ケースにおいてどのような方法の骨増大術が効果的なのかを検証した。

 

研究結果:

極度に骨吸収した下顎における広範囲の骨移植は正当化されていないが、高度に骨吸収を起こした上顎の骨に対しては、上顎洞を挙上するサイナスリフト時に移植材料として、骨代用骨(Bio-OssやCerasorb)を使用する事には。自家骨に代わる骨移植として容認されるようである。

水平的、垂直的に骨を増大させる様々な術式があるが、どの術式が最も効果的であるかは不明のままである。

抜歯即時インプラントに骨移植が必要かどうか、ならびにどの方法が効果的であるかは不明であるが、インプラント埋入部位へメンブレンのみを使用した場合に比べると、メンブレンとBio-Ossを使用した場合では歯肉マージンの位置が高くなった。

インプラント周囲の骨開窓に対して非吸収性のメンブレンを使用した場合には、メンブレンを使用しなかった場合に比べて多くの骨が再生された。しかしながら、その骨が患者にとって有益かどうかは不明である。

骨形成タンパクはBio-Ossが移植されたインプラント 周囲の骨形成能を高める。チタン製のネジは移植骨を固定するのに適していることが判ったものの、どのような術式がインプラント 周囲の骨開窓に対する骨造成に最も効果的であるかは不明である。

口腔内から採取された自家骨、ならびにバキュームにより口腔内で採取された自家骨の使用は、感染合併症の増加に結びつくかもしれない。しかしながら、これらの見解は少ない試験をもとに導いたものであり、患者数も少なく、追跡期間の短い場合もあり、バイアスの危険性が高いと判断される。


http://onlinelibrary.wiley.com/o/cochrane/clsysrev/articles/CD003607/frame.html


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宣伝する歯医者になるか?はたまたモラルを重んじる歯科医師を貫き通すか?

 大昔に読んだ、とある歯科出版社が出していた「歯科臨床英会話」の中のトピックスとして掲載された記事の一文から・・

 

「オーストラリアにおける最初の歯科医師の記録は1818年に新聞に掲載された宣伝広告の中に見ることができます。しかし1900年頃になると×××歯科医院と大きな看板を出したり、新聞に大きな広告を出すことが、歯科医師会によって禁止されるようになりました。

歯科医師は入れ歯という商品を売るのではなく、技術や知識を提供する専門家なのだから、宣伝をするCommercial dentist ではなく、Ethical dentistであるべきだと世間では考えられたからです。

歯科医師の評判が良ければ、広告を出さなくても多くの患者さんが自然にその歯科医院に集まるはずです。

現在、広告に関する規制は緩やかになり、ホームページは広告に該当しないと言う見解が、現在の過剰な広告展開を生む背景となっているのは、洋の東西を問わず一緒ですが、今でも医院の玄関先にだけ、自分の名前と歯科医師を示すD.D.Sというサインを小さく書くだけの歯科医院が欧米では多いようです。」との事。。。

壁面に解りにくい看板を掲げ、Ethical dentist気取りの神宮前 田川歯科医院。

s_sign.jpgのサムネール画像歯科医院の数がコンビニエンスストアを越したと報道されて久しい、口コミをwebサイトに求めることが当たり前のこのご時世。

過酷な歯科医院経営を強いられるこのご時世にEthical dentist気取りは正直辛いものがあるものの、患者さんの笑顔と叱咤激励に何とか支えられています。

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abstract (抄録)の読み方

介入研究の構造は大方下記のように決まっています。

  • 研究目的       Purpose
  • 研究方法と材料   Materials&Methods
  • 研究デザイン     Design
  • 研究設定      Setting
  • 研究対象      Subjects
  • 結果         Results
  • 結果分析      Data Analysis
  • 考察         Discussion
  • 結論         Conclusion 

 

定式化した臨床問題と研究の目的が近似しているか?

研究結果が望ましいものか?

研究結果と研究方法に矛盾が無いか?

考察において真実が語られているか?

私はこのような感じでabstract(抄録)を読んで、その論文を読むかどうかを決めています。


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