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科学的な歯科治療Ebidence-Based-Medicine(EBM)の実践とは

 

EBMの実践とは臨床疫学が疫学と一線を画して、個々の患者さんへと医療提供する事です

先ずはじめに患者さんからの情報を基に、患者さんに起きている問題(症状)を定式化します。

続いて症状についての情報収集を論文などの外部情報により入手します。

入手した外部情報の批判的吟味を行った結果、臨床判断として情報を患者さんへ適用します。

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最後にそれぞれの治療ステップと結果プロセスについての評価を行うことによってEvidence-Based-Medicine(Dentistry)と言えるのです。

知っている論文や知識のみに傾倒するのでは無く、広い視野による見聞と知識によって治療に携わる。そして治療判断の根拠の質の程度を論理的に明確化する事こそがEBMの目的であると言われています。

次回からEBM全体のプロセスをまとめて行きます。


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またまた最近話題になっています。

うがいをするだけで歯周病を治せると言う次亜塩素酸(HClO)を主体とする殺菌作用を期待した機能水の"パーフェクトペリオ"について、日本歯周病学会から見解が出されました。

以下「パーフェクトペリオ」について日本歯周病学会の見解 より原文のまま抜粋引用

「2007年頃より、東京医科歯科大学う蝕制御学分野のグループや明海大学歯内療法学分野のグループより、主にう蝕病原細菌や実験的バイオフィルムに対する抗菌効果、根管内のスミヤー層や細菌の除去効果などについて報告しているパーフェクトペリオなる次亜塩素酸主体の機能水について。

歯周病に関する研究としては、東京医科歯科大学歯周病学分野より2009年に基礎的な研究について学会発表がなされているのみである。

この報告では、歯周病原細菌であるPorphyromonas gingivalisやAggregatibacter  actiinomycetemcomitans に高い有効塩素濃度(600pm)のPPWを作用させると殺菌効果があることが示されている。

一方で、ヒト歯肉線維芽細胞(HGF-1)およびヒト単球由来細胞(THP-1)にPPWを作用させたところ、生存細胞数が減少したが、その傷害性は同程度の濃度のクロルヘキシジンや次亜塩素酸ナトリウムと比較しても同じかそれよりも低いものであるとしている。

しかし、これらの研究はいずれも基礎的な研究で、また査読制度のある学術雑誌の論文はわずかであり、ヒト応用に関し安全性と有効性が高いレベルで示されているわけではない。また、臨床的研究についての報告はこれまでにない。

ということで効果のほどは未知だそうです。今後の研究報告に期待しましょう。

日本歯周病学会の見解へのリンク

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約10年ほど昔、抗真菌薬でうがいすると歯周病が治ると言う報道が巷を賑わせました。

大手の新聞社がとりあげたこの記事によって、当時勤務していた歯科医院にも歯周病で困っていると言う患者さんから数多くの問い合わせが殺到したのを覚えています。

画期的な治療法か!?と日本国中が賑わったのですが、すぐに日本歯周病学会の見解が学会ホームページにアップされました。

内容を要約して掲載しますと、

抗真菌剤が通常の歯周病 治療に利用できると言う科学的根拠はない。

仮にその根拠があり充分に検証された薬剤であったとしても、その使用に際しては、副作用を含む、薬効を期待する場での薬物効能の特徴も含めて考慮し、適切な投薬方法を考慮すべき。」

と見解していました。さらには、

「現在、我が国で行われる歯周病治療のガイドラインでは、先ずブラッシングによる歯肉縁上プラーク除去を行い、続いて歯肉の縁下プラークに生息する歯周病原性細菌を様々な処置により除去する。

その後に歯周組織を修復、再生させるという治療の流れは、世界中の先進国にて行われている研究結果を集積した科学的根拠に基づいて確立された治療手段であり、その方法が世界各地で確実に歯周病の治療成績の向上をもたらしている背景となっているものである。」

と断言もしていました。

現代の医療は科学的な根拠に基づいた治療法の採用の推進が唱えられています。

科学的な根拠に基づいた治療法とは、バイアスが排除されたきちんとした実験デザインにより行なわれた治療の結果を、充分に検討した成績をもとに選択された治療法のことを言います。

特別な例を考えたとしても、カンジダ菌のみが歯周病の発病や進行に関わっていると言う考えは眉唾であり、過去の数々の研究報告から考えて科学的な根拠がある話とは思えません。

(注釈:最も歯周病に関連すると言われている細菌はTanerella forsythensis, Porphyromonas gingivalis, and Treponema denticola でred complexといわれています(複合感染) )

繰り返しますが現在、世界標準で行われている歯周病の治療法は、歯肉縁上プラークの除去と歯肉縁下のグラム陰性菌を中心とした歯周病原性細菌を様々な処置により除去する事です。

それが科学的根拠に基づいた治療法であり、全ての歯科医師が行うべき治療手法でしょう。


したがって、現行の歯周病 治療法をおざなりにして、学術的根拠や安全性が確認されていない抗かび剤(アムホテリシンB)の連続的投与を患者に行うべきではないと,当時の日本歯周病学会は見解を発表しました。

日本歯周病学会ポジションペーパーへのリンク

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歯周病治療の最新治療と正しい知識


骨そしょう症治療や、がん患者や骨量が減少する疾患に対して有効な治療法としては一般的に、ビスフォスフォネート(BP)製剤使用されております。

そのビスフォスフォネート(BP)製剤を投与されているがん患者や骨粗鬆患者が、抜歯などの外科侵襲的な歯科治療を受けた後に顎骨壊死(Bisphosphonate-Related Osteonecrosis of the Jaw,略称BRONJ)が相次いで発生したことから、ビスフォスフォネート(BP) 製剤と顎骨壊死 (BRONJ) の関連を示唆する報告が近年相次いでおります。

歯科インプラントと顎骨壊死(BRONJ)の関連を調査した論文の中には歯科 インプラント埋入と顎骨壊死(BRONJ) との関連を否定する報告もあり、両者の関連性は明らかではありません。

口腔清掃が十分に行われている口腔内のインプラントと不良な口腔清掃状態にさらされているインプラントでも顎骨壊死を引き起こす可能性は違うでしょう。また細菌学的にもインプラント 埋入前後では細菌層が異なり、長期に渡って残存するインプラント体には様々な環境が考えられ、ビスフォスフォネート(BP)製剤を投与されている方においてはインプラント体 周囲での顎骨壊死(BRONJ)が 発生する危険性の否定は出来ないと思います。 

骨そしょう症のリスクがある方のみならず、がんの患者さんにおいても、抗がん剤およびステロイド剤投与、あるいは放射線治療などを受けることが多く、免疫機能の低下などにより顎骨壊死(BRONJ) 発生のリスクが高まるようです。

また、多発性骨髄腫、乳がん、前立腺がん患者などは骨転移、骨痛、あるいは高カルシウム血症を併発することから BP 製剤による治療が不可欠となり、自ずと 顎骨壊死(BRONJ) 発生頻度が高まります。

 

したがって上記の疾患に罹患するリスクを抱えた方は歯科 インプラントの治療をご一考された方が良ろしいかと思います。


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realize.jpg「悟りの心境」を現す禅の言葉だそうです。

「明歴々」とは、はっきりとして明らかなさま。

「露堂々」とは、向きだしにされる。

真理は、はっきりと明らかにされて、堂々と現れているという

意味合いだそうです。

昨今の情報化社会を行きぬく上で、自分の心にある分別や思い込み

妄想を振り払い、「明歴々露堂々」たる真実を見据える心を是非とも保ちたいものです。

 


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