STAFF

スタッフ・ブログ

イメージ写真

数々の論文検証と今までの臨床経験を振り返って、歯の治療における噛み合わせ(咬合)の回復というものは、雨(唾液)、風(食べ物)、地震(歯軋り)といった口の中で起こってくる悪環境の下で、耐久性ある家の屋根を作るようなものだと思えるようになりました。

そういう風に考えると、歯科 インプラントはあくまでも耐久性ある家作りのための土台のオプションの一つでしかないのです。

使える歯を土台として使う時があれば、インプラントにする必要はなんらありません。むしろインプラントを土台にする方が長い目で見ると、破損や修理(リフォーム)に追われて大変かもしれません。

家を作るのに最も大切な事は、お口の中の環境を把握(診査、診断)し、自分の経験値からはじき出す設計図(治療計画)を下に、入念な基礎工事(歯内治療、歯周治療、、矯正治療、咬合治療)を行った後に、適切な材料(ブリッジ、入れ歯、インプラント)を使う事だと思います(噛み合わせを作る意味で)。

返す返すも歯科 インプラントは治療オプションの一つでしかありません。

mypace.jpg

この治療方針は1994年にUCLA Advanced Partial Prsthodontics 講座で局部補綴学を学んで以降一貫して継続しております。

【関連するブログ記事】

インプラント治療を習得するまで(part 1)

インプラント治療を習得するまで(part 11)

インプラント治療の最新治療と正しい知識



西堀歯科勉強会では、歯周病の臨床治療法を科学的に学んで行きます。

  1. 歯周組織の解剖
  2. 歯周疾患の疫学
  3. 歯周疾患の細菌学
  4. 歯周疾患における宿主防御機構
  5. 全身疾患と歯周疾患
  6. 様々な歯周疾患の病態
  7. Endo-Perio病変
  8. 咬合性外傷
  9. 歯周疾患患者の診査と診断
  10. 治療計画
  11. 原因除去歯周治療
  12. 歯周治療における消毒剤と抗菌材の応用
  13. 歯周外科
  14. 歯肉歯槽粘膜治療
  15. 再生治療
  16. 根分岐部病変の治療
  17. 咬合治療
  18. 矯正治療による歯周治療
  19. 歯周治療とインプラント治療
  20. インプラント合併症とインプラント周囲炎
これらの項目を隔週づつの英論文抄読と症例検討会を通じて毎週学習するのです。

塵も積もれば何とやらで、この11年間で読破した論文数は今までインプラントを埋めた本数に近い、800本近くに上ります。

いかに私が頭でっかちなタイプであるかと言うことがわかりますね・・

【関連するブログ記事】



1994年に初めてオッセオインテグレーションタイプのインプラントを埋入して以降、患者さんのニーズに合わせるように発展したインプラント 埋入に際しての骨造成を代表する様々な外科テクニックのオプションを実践していった90年代でしたが、その外科テクニックに伴う合併症や問題点は、思わず目を覆う程痛々しい物がほとんどでした。

web_photo32.jpg

その問題を克服するためには、歯茎(軟組織)のマネージメントがインプラント歯科医には必須と考え、2000年の9月に渋谷区千駄ヶ谷にある西堀歯科医院の院内勉強会の門を叩いたのです。

と言うのも、西堀雅一先生はペンシルバニア大学でモートン・アムステルダム教授から歯周補綴学を学び、その後日本人で最初の米国 歯周病 専門医を取得された先生で、尚且つ歯周病 治療の中にオッセオインテグレーションインプラントを取り入れていらっしゃると言う歯周病とデンタルインプラント双方における大家でした。

毎週金曜日に西堀歯科医院の院内勉強会へ参加する機会を頂けた事は、その当時私が抱えていた問題を克服するうえでこの上ない機会だったのです。

勉強会の内容は、歯周病学、インプラント学を中心に関連する他の歯科学分野も含めたエビデンスレベルの高い英論文の抄読会と歯周病 治療をメインとした症例発表会を毎週交互に行うという、極めて高いレベルの勉強会でした。

【関連するブログ記事】

インプラント治療を習得するまで(part 11)

インプラント治療を習得するまで(part 9)

インプラント治療の最新治療と正しい知識


1996年から4年間在籍した港区広尾の千賀デンタルクリニックでは、インプラントの埋入経験を積める一方で、骨吸収が進んだ患者さんへの骨造成を行う治療において、高確率で遭遇する合併症への対処法を経験する事が出来ました。

その合併症のほとんどは、治癒過程における軟組織(歯肉)の不具合であり、合併症をリカバリーできる高度な歯周治療の習得が求められました。

それが現在の歯周治療に研鑽する私の臨床の礎となりました。

また千賀デンタルクリニックで経験した貴重な経験は、院長が突然亡くなった事により、余儀なくされた法人の解散でした。


患者さんを院長の知り合いの方たちに、ご紹介する事になったのですが、当時はマイナーなシステムであったアンキロス インプラント システムをご存知ない先生が多く、予後を左右するメインテナンスに不安を抱えながらの引継ぎを行いました。

現在はデザインや表面性情の違うインプラントが1300種類あると言われていますが、骨に埋まったインプラントはレントゲンに写る形からしかシステムを推測する手立てが無く、マイナーなインプラントの使用はフォローに制限が生まれるばかりではなく、認知すら出来ない可能性があります。

その経験からメジャーブランドのインプラントを使用する事がインプラントを行う歯科医の責任でもあると思っておりますし、使用したインプラントの資料として治療記録カードを患者さんにお渡しするようにしております。

record_card.jpg


【この記事に関連するブログ】



歯槽骨造成は、歯を失った患者さんへの大きな福音とともに、大きなリスクも抱えていました。

1995年にBuserらが提唱したテクニックを駆使したところで、患者さんの肉体的負担は相当なものでした。

自家骨採取に伴う、外科手術範囲の増大と侵襲またそれに伴う腫れや痛みなどの副作用、術野の術後感染などの手術による術後リスクは目を覆うものだったのです。

どんな治療にもメリットとデメリットは伴うとは言え、それらのデメリットは私には許容できませんでした。

ですから骨造成が必要な難しいケースには手をつけず、別の治療法を選択する保守的な治療計画を選択してしまうのは、この頃の経験に基づくのは間違いありません。

それもありますが、この頃に発表された骨造成に関する論文のその後の追跡研究論文が圧倒的に少なく,

c_clogo.gifCochrane systematic reviewの中でもEsposito M (2006,2008)らは、歯科 インプラント 治療に伴う骨造成法に関しては、「 骨造成の報告からの知見は、わずかの患者を含む短期の経過観察から構成され、偏った結果であると言う危険性があると判断される。」と結論付けています。

また、ヨーロッパのインプラント 学会においても、骨造成を伴うインプラント 治療の予後に懐疑的であるコメントがあったことも、私が骨造成に否定的になることに拍車をかけました。

【関連するブログ記事】

インプラント治療を習得するまで(part 9)

インプラント治療を習得するまで(part 7)

インプラント手術に伴う骨造成術の正当性

インプラント治療の最新治療と正しい知識


歯を喪失する原因は大きく二つに分かれます。虫歯からの派生で歯を失うケースと歯周病 (歯槽膿漏)で歯を失うケースです。

その二つのケースでは抜いた歯の周囲の骨の残存量に差があります。

港区広尾の千賀デンタルクリニックは歯を保存する能力を高めた診療所でしたから、歯を失ったケースのほとんどが 歯周病 (歯槽膿漏) によるケースだったため骨造成が必要なケースがほとんどでした。

augmentation.jpg

当時はNymanやBuserらによって、GTRメンブレンを用いた自家骨移植が報告されはじめた頃で、千賀デンタルクリニックでもいち早く骨造成テクニックを臨床に取り入れ、骨造成を併用したスクリュー型 インプラントの埋入を行っていました。                     

歯を失った本数が多すぎて、ブリッジでの治療が厳しいケースへの インプラント 埋入は、入れ歯の選択肢しかなかった患者さんたちへの大きな福音となったのです。


【関連するブログ記事】

インプラント治療を習得するまで(part 8)

インプラント治療を習得するまで(part 6)

インプラント治療の最新治療と正しい知識


国際デンタルアカデミーの研修を終え学んだ歯科臨床を実践するために、港区広尾の千賀デンタルクリニックの門を叩きました。

勤務医は勤務している診療所の治療方針によって、治療法や材料、技工士さんとの連係などが制限され、最新技術を生かせる環境を模索せねばなりません。

 

米国タフツ大学の補綴学講座にて教鞭をとられた後、港区青山1丁目でご開業されていた田中 宏先生の門下生にあたる千賀 保彦先生は、タフツ大学の高齢者歯科に留学経験をお持ちの先生でした。

タフツ大学でIMZシステムを学んだ千賀先生でしたが、埋入後の荷重までの待機時間が短いアンキロス インプラント システムが臨床認可された1996年以降は、ほとんどの症例をアンキロス インプラント システムによるインプラント 治療を行っていました。

moon light beach 2.jpg
それまでのシリンダー型 インプラントと一線を画したアンキロス インプラント システム。

スクリュー型ルートフォーム(歯根形態) インプラント の先駆け的存在であり、尚且つプラットフォームスイッチング&インターナルコネクションと、今現在数多くのシステムが取り入れている インプラント デザインの源流となる当時としては斬新な形をしているインプラントでした。

入れ歯の固定源として使用していた インプラント 治療が、喪失歯に代わって1歯単位で利用されるようになりはじめたのも、ちょうどこの頃からでした。

【関連するブログ記事】
インプラント治療を習得するまで(part 7)

インプラント治療を習得するまで(part 5)

インプラント治療の最新治療と正しい知識


診療時間

         
         
         
         
         
         
         
[火水木]10:00〜13:0014:00〜19:00
  18時30分 最終受付
[金土日]10:00〜13:0014:00〜18:00
  17時30分 最終受付
[休診日]月・祝日

自由が丘 田川歯科医院
158-0083 東京都世田谷区奥沢5丁目41-13 2F
03-3722-3115

スタッフブログ